大阪府豊中市庄内西町にあるふじくら整骨院では患者様のお話にきちんと耳を傾け症状の根本原因は何かを探し治療してまいります

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2023-07-23 22:38

救護活動


ASUEインテックアリーナ
(大阪中央体育館)

   
  先日、朝潮橋にあるアリーナにて救護活動を行いました。ブラジリアン柔術の大会で、60試合程をみました。いつもより試合数も少なく大事に至る怪我もあまり無く落ち着いていたのですが、
 
試合中いきなり大きな唸り声が・・・
審判に呼ばれ駆けつけると、選手は痛くて話すことも出来ません。足を見てみると一目でそれとわかる骨折でした。アキレス腱固め(足首の関節技)で脛骨骨折。

【脛骨骨折】

脛骨とは膝から下の二本ある内の太く丈夫な骨で通常は交通事故など強い外力が無ければ骨折は稀です。
脛骨が骨折すると骨折部の端は鋭利な刃物のような状態になって皮膚を突き破る事もあり得ます。(開放骨折)
開放骨折は創傷部が感染、化膿の危険があり、治療が非常に長く困難になります。ひどい場合は髄膜炎(骨が感染する事)になり得ます。
その為、脛骨の骨折またはその疑いがある場合は荷重は厳禁です。少しの荷重もしてはいけないので松葉杖等で何とか立つ事も厳禁になります。開放骨折ではなくても、踵に負荷がかかるだけで皮膚を骨が突き破り、骨が皮膚から出て来る可能性がある為です。

指や腕、肋骨などの骨折で救急搬送を要請する事は普通無いですが、今回は上記の理由で直ぐに救急搬送してもらいました。

整復手術になると思いますが、何とか無事に選手として復帰出来ることを願います。

以上

                                  鍼灸師    山田健次郎